コラム 子育て

心にこっそりセルフ天動説を持つと生きやすくなるんじゃなかろうか

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最近、3歳の息子が宇宙に興味を持ちはじめました。夏休みシーズンにEテレの特番を見て、さらに図鑑を買い与えたらすっかり夢中になり。小声で何かブツブツ言ってるなと耳を澄ませてみたら、「水金地火木土天海」と念仏のように唱えています。

そして、興味を持ったものに対してはさまざまな疑問が生まれます。たとえばそのひとつが「なんで地球は太陽の周りを回ってるの?」 です。

地球が太陽の周りを回っているのは厳然たる事実ですから、それはもうそういうものだと聞かれた側としては答えるわけです。地球は太陽の周りを回っているのだ。しかも、太陽系の中心であるその太陽ですら、宇宙全体から見ればありふれた天体でしかないのだ。うんぬんかんぬん。

そうしたことを話す一方で、子供にとってこんな事実を知るのは衝撃なんじゃないかと思ったりもします。

太陽や月や星が東の空から昇って西の空に沈む。その理由を昔の人は、天体が地球の周りを回っているからだと考えました。いわゆる天動説です。もっと昔の人はそもそも世界は平面だと考えていたのですが、それはひとまず置いといて。地球が宇宙の中心だとする天動説は人間の肉体感覚に近くて納得しやすい。だって、ぼくらの目を通して見た世界では、大地は動いていないし、太陽が昇り月が沈むんですもの。

それが違うのだと知ったとき、なんだか不安を感じませんでしたか。足元がおぼつかないような、確かさが失われたような感覚を。そして、こんなふうに思いませんでしたか。人間なんてちっぽけな存在にすぎないんだって。

息子から繰り返し受ける質問に「太陽が爆発したらどうなるの?」というのがあります。安心させるために何十億年も先に起きることだと答えるのですが、さすがにピンときてないようです。それよりも、世界が不変ではなく、自分は世界を構成する一要素でしかないという事実に驚いている様子です。

本来、子供にとって世界の中心は自分自身なんだろうと思います。中心に自分がどっかり腰を据えていて、周りに親や友達や動物や植物やその他ありとあらゆるものがある。自分とそれ以外。主観オンリーなそういう捉え方。

それが成長していくうちに、だんだんと世界を客観的かつ相対的に捉えていくようになる。天動説ではなく地動説が正しいと理解していく。でもその過程で大切なことを見失いがちになっていないでしょうか。それは、ありふれた言い回しをするなら、自分の人生の主役は自分自身ということです。

人間はちっぽけな存在だ。地球は世界の中心じゃない。まして自分が世界の中心なんてありえない。その認識は正しい。でも、それがどうした。主役の座は誰にも譲れないし、降りることもできません。

だから世界の中心は自分なのだと、セルフ天動説を心に持ち、「それでも太陽は回っている」と唱えれば、必要以上に自身を矮小化してしまうことを避けられるんじゃないかと思うのです。もちろん、科学的な事実を否定するわけではなくて、あくまで心構えの話ですけど。

息子には宇宙の広さについて話しつつ、彼自身が唯一無二の存在であることも伝えていきたいと思います。

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